マイナス金利の影響

さて今回は、「マイナス金利の影響」について考えてみたいと思います。

つい2週間前の本欄に、1月21日の欧州中央銀行(ECB)理事会後に、マリオ・ドラギ総裁が更なる金融緩和を示唆して、市場が一時的にせよ回復したことを、「サンクス!マリオ!!」として載せたばかりですが、今回は日銀の黒田総裁がやってくれました!殆ど、ドラスティックな発表を期待していなかった市場をあざ笑うかのように「マイナス金利」を発表したのです。

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発表された瞬間は「マイナス金利」という言葉だけが躍ってしまった為、一瞬、市場はパニック状態になりました。大騒ぎの結果、株価(日経平均)は、前日比476.85円高、為替は29日金曜日NY市場の引けで121円05銭となったのです。

ただ、この件については、いろいろな報道や解説もされたため、我々一般個人が、銀行に預金として預けた際の金利が、マイナスになるわけではないという事は、多くの方が既に理解されたと思います。

日銀からすれば、余分なお金を日銀に置いておくくらいなら、市中に持っていって、企業向け貸し出しでも、個人向けの住宅ローンでも、とにかく使いなさいということです。反面、収益が減少するため、かえって銀行の貸出審査が、厳しくなるという意見もあるようです。

ただ、銀行側にしても、金融業が以前のように“高収益な業種”でなくなっていることは百も承知です。特に地方銀行は、こういったことがあろうと無かろうと、合併、統合、海外進出、新規ビジネスの開拓などに、取り組まなければならないことに変わりはありません。

結局のところ、いつも黒田総裁が述べているように、単なる円高対策とかではなく、「2%の物価上昇を達成するためにやれることは何でもやる!」という強い決意の再々表明と言えるでしょう。

2%の達成見通しは、2017年度前半頃と変更されました。そして、2%の物価上昇が実現される為には、原油価格を筆頭とする資源価格の回復が、かなり大きな要因となります。これだけ値段を下げた原油価格が、上昇に転じるには、それ相応の“産油国間の合意”が必要です。

まだ「デフレ脱却の道筋」も観えていない中、インフレの心配をするのは少し早すぎるかもしれませんが、そうなれば、また「資源関連ファンド」や「金関連ファンド」が、注目を浴びることとなるでしょう。

いずれにせよ、将来に備えて、準備をしておくしかありません。

米国以外の先進国は、一部を除けばデフレとの戦いの真最中です。日銀の見通しでさえ、物価上昇率が2%になるのは2017年度前半頃のため、まだ研究する時間は十分あります。

とにかく、「お金」がだぶついて、流動性が十分な今のうちに、長いスパンでの計画を立てましょう。

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