下落しない相場 | IFA JAPAN Blog

下落しない相場

さて、今週のテーマは、不思議な「相場動向」についてです。

英国では、また“選挙の予想”が外れました。総選挙直前には、「メイ首相率いる保守党が楽勝」というのが当初の見通しでした。

とにかくメイ首相が、どれだけ自信を持っていたのかは分かりませんが、国民の強い指示を得て、「EUとの交渉には強い態度で臨む」という思惑は、これでどこかへ飛んでいってしまいました。

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一方、同じ6月8日に米国では、コミ―前FBI(米連邦捜査局)長官が、上院情報特別委員会の公聴会で証言し、トランプ大統領から、「フリン前大統領補佐官の捜査を中止する要請に、困惑をした」と述べています。

ただ、今回の英国の前倒し総選挙、そして、米国大統領の弾劾にもなりかねない話題に対しても、市場は、全くといってよいほど、反応しませんでした。

これらの欧米からの報道が、次から次へと飛び込んでくる東京市場では、株価は影響を受けるどころか、日経平均は100円以上上昇して、20,000円の大台を回復しました。外国為替市場では、英ポンドは6月 9日(金)のNY市場の終値にかけて、さすがに下落したものの、6月7日のNY市場の引け値1英ポンド=1.2960米ドルから、1.27ドル台半ばへわずかに下げただけでした。また、米ドル対日本円の相場も、110円台で動きと言うほどの動きもありませんでした。

結局、政治問題云々より、「市場の事は、市場に聞け!」というごく当たり前の結論なのでしょうか?

こういった政治的ニュースでは、昨年、ブレグジットとトランプ氏勝利という2度の大きな波乱がありましたが、それを乗り越えた今となっては、この程度の政治ニュースには、反応しなくなっているのかもしれません。

基本的には、まだ「超金融緩和状態」によって、相場が維持されていると考えるべきなのでしょう。

先進国で唯一、金利引き上げに取り組んでいる米国ですら、債券で膨れ上がったFRB(米連邦準備制度理事会)の資産を、いつ縮小させるかについては、未だ慎重の上にも慎重です。

また、欧州や日本では超金融緩和は、継続中です。

ちょっとやそっとのことでは、「溢れ返ったマネーが市場から退出する事などない」という思惑もあるかもしれません。

とはいえ、このまま居心地の良い状態が、ずっと続くというのも(そうであってほしいとは思いますが)、やや楽観的すぎるように思われます。

米国か、英国か、EUか、中国か、あるいは日本か、北朝鮮か、いつどこで、何がきっかけで、相場のクラッシュが起きるのかは、誰にも予想はつきません。

いつも同じことの繰り返しではありますが、どういう事態になっても、“一喜一憂”しないためには、相場が堅調で、時間をかけて分析・検討することが可能な今のうちに、「ポートフォリオ」の見直しをしておくしかありません。

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