今日の数字「27.8%」 | IFA JAPAN Blog

今日の数字「27.8%」

今日の数字は、目先は喜ばしいですが、日本の将来への不安にも関連した数字です。

総務省の家計調査によれば、2016年の貯蓄率を表す「黒字率」が、前年より1.6%上昇し、“27.8%”になりました。これは、15年ぶりの高水準です。

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黒字率は、以下の計算式で算出します。
家計の可処分所得 ― 消費支出 = 黒字
黒字 ÷ 可処分所得 = 黒字率

従って、家庭に残った「お金」という意味で、“貯蓄率”ともいわれています。2014年の消費税増税時には低下しましたが、その後上昇に転じました。

昨年は、雇用の改善により、所得が増えた勤労世帯が多かったようですが、その分が消費に回らず、貯蓄に向けられたようです。

最大の要因は、社会保障制度などの変更により、公的年金の受給年齢の引き上げ、また将来の受給額の減少を懸念して、“節約志向”が高まったのではないかと考えられます。

「将来不安」がある以上、どんなに給与を引き上げ、金利を低くし、株価を押し上げても、日本人の体質としては、「備え」を優先するDNAがあるようです。

政府が目指すべきは、まさにこの「将来不安」を、いかに払しょくするかだと言えます。

政治の役割はもちろん大きいですが、民間企業、そして個人においても、「日本の明るいビジョン」をどう描くか、真剣に考える時期が来ていると言えるでしょう。