今日の数字「607億ドル」 | IFA JAPAN Blog

今日の数字「607億ドル」

さて、今日の数字は、ファンドからの資金流出額を表しています。

ファンド調査会社ユーリカヘッジによれば、2016年、世界のヘッジファンドからの資金流出額が、8年ぶりに膨らみ、607億ドル(約6.8兆円)になった模様です。

1990年代には、年率2桁の運用実績を誇り、その資産規模を膨らませてきたヘッジファンド業界ですが、この数年は、運用の低迷に苦しみ、2009年以降8年連続で、米国株式のS&P500に勝てない状況が続いています。

More...

ヘッジファンドは、もともと運用コストが高く、年2%程度のマネジメントフィーに加え、成功報酬を20-30%取るファンドが大半でした。

しかしながら、最近では、手数料に見合った運用成績を上げることができないことから、大手機関投資家をはじめ、年金基金なども、ヘッジファンド投資からの撤退、あるいは投資資金の縮小などが進んでいました。

もともと、ヘッジファンドは、デリバティブ(金融派生商品)を用いて運用を行うため、大きな資金の運用には向いていません。

ところが、近年、世界的な“カネ余り“状態が続く中、規模が拡大していったヘッジファンドの運用が、思うような結果に結びつかなくなってきたといえます。

ただ、このように書くと、「ヘッジファンドの終焉か!?」といった言葉が聞かれますが、個人的には、ヘッジファンドはなくなることはないと思っています。

それは、本来のヘッジファンドの機能である「相場変動の影響を抑制する」といった投資家の“ニーズ”があるからです。

刻々と変わる市場の変化に対応できないファンドは、淘汰されていくと思いますが、これからも適正規模を保ちながら、実績を上げるヘッジファンドに注目していきたいと思います。