円急騰!

さて今回は、「円急騰!」について考えてみたいと思います。

昨日(2月11日)、日本が祝日だったNY外国為替市場では円が米ドルに 対して急騰し、一時110円台を付けました。確かに、つい10日ほど前までは120円前後ですから、急騰には間違いありません。

ただ、確かに円高になるス ピードは急でしたが、この110円近辺というレベルは2014年10月31日、日銀が追加金融緩和策を発表した時の水準です。日銀の突然の追加緩和策発表 で、為替レートは、一気に125円台まで「ドル高円安」が進行しました。今回は、当時の水準に戻っただけです。

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90円から80円に円が上昇したのとは違います。もちろん輸出企業が事前に想定したレートより円高に推移すれば、エンジョイできたであろう為替差益がふき飛んでしまいます。それでも100円どころか80円を超える円高で輸出企業が青息吐息だった頃とは全く違います。

こういった局面が生じると最近のマスコミは必ず「比較的安全な通貨の円が買われました」という全く理解不能の枕詞を付けます。

為替レートは通貨の単なる交換比率です。本当に“安全資産”として円を買うなら、ドルを売って手に入れた円で円預金するなり国債を買うなり、日本株を買うな りするはずです。しかしながら、実際に円預金にお金がなだれ込んだり、外国人投資家の日本国債買いが、爆発的に膨らんだなどという話は聞きません。

つまり、アメリカの金利は上昇傾向、日本の金利はますます低下で日米金利差が広がれば「ドル高円安」はさらに進むと想定して先物(デリバティブスの先物では なく、単に決済期日が先という意味)で、「投機的に大量のドル買い円売りをしていた人達がやめた」、あるいは「逆にドル売り円買いに転じた」という程度の ものです。

円高になった結果から生じるインパクトは、それなりに大きなものもありますし、株式市場も円高進行を嫌気して下落していますが、 為替レートそのものについて考えれば、あまり一喜一憂するほどの動きではありません。

去年あれだけ動かなかったのですから、反動でこの程度の動きがあることは十分予想されました。原油価格が反転し始めれば、またじりじりと「ドル高円安」が進むことも考えられます。

すぐにまた120円台に戻るとも思われませんが、110円から120円の間で推移してくれるなら、それはそれで輸出企業も見通しがたてやすくなります。

一時的にオーバーシュートして100円台前半になることもあるかもしれませんが、米国等の先進国の株や債券に投資する投資信託を検討するのに良い機会かもしれません。もちろん為替差益狙いで投資信託を購入するわけではないですが、海外への投資を考えてみる良いきっかけではあると思います。

今の水準にいる間に、じっくり検討されてみては如何でしょうか。

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